会社、辞めてみた ~なんとなく無職生活へ~

ぬるっと会社を辞めちゃった人の生活の記録です。

【無職が】初めてDIYをやってみた話

ようやく役所手続を終えることができた私は、

辞める前からやってみたいと思っていた”DIY”にトライすることに。

今回は、このDIYをした話について書いていきたいと思います。

 

 

DIYを始めた動機

DIYを始めたのは緊急事態宣言が発令され外出自粛真っただ中のタイミング。

めちゃくちゃ増えるであろう自宅時間を快適に過ごしたいという気持ちと、

元々「仕事を辞めたら自らの手で何か作ることをしたい」と思っていたのもあり、

雑然とした部屋を整理できるような簡単な家具を作ってみようと思ったわけです。

 

でも、私は簡単な家具の組み立てしかしたことのない素人。

 

諸先輩方がネットにUPしているオシャンティーなものに憧れはありますが、

その難易度はさることながら、きっと材料もイイ値段がするはず。

 

そんなものにトライして失敗したら、メンタルと懐が粉砕されてしまうと思った私は、

まずは百均で手に入る材料の範囲で作ることにしました。

 

百均のDIY関連の品揃えはすごい!

とにかく早く作り始めたかった私は、寸法決めもソコソコに早速買い出しへ。

 

正直、百均にはコルク板やスカスカの角材くらいしかないと思って

大して期待していませんでした。

 

でも最近の百均はすごいですね。

 

材質がしっかりしているだけでなく、素材がヒノキのものや焼き色を付けた板といったお洒落なものまでありました。

 

ネジなどの金属類もよくあるシルバーの他にも、

ビンテージ感あふれるブラウンがあったりとかなりバラエティに富んだ品揃え。

ノコギリや金づちといった道具も一通り揃っていました。

 

DIY慣れした人にとっては物足りないかもしれませんが、

ビギナーの私にとっては十分すぎるくらい。

 

「百均でも十分どころかオシャなもの作れるまであるじゃん!」

 

と、大変テンションがぶちあがった記憶があります。

 

結局、予定のもの以外の余分なものまで買った私は、

初めてのDIY作業に胸躍らせながら帰宅の路へ着きました。

   

DIYで一番難しかったこと・大変だったこと

 必要なものを揃えた私は、さっそく材料を切る作業から始めました。

 事前に目安の線を書き、その線に沿ってノコギリで切っていく作業です。

 

 でも、これが一番難しい作業でした。

 

 引いた線からズレないように慎重に切り進めていくんですが、

 少しでも気が緩むと、ノコギリがだんだん線から逸れていきます。

 しかもノコギリが地面と垂直な状態で切り進めていくのも予想以上に難しい。

 何回切っても、気づいたら垂直からズレて断面が斜めになってしまいます。

 

 映像で見る大工さんが簡単そうに木材をスッパスッパ切っているので

 自分も簡単に切れるのではないかと甘く見ていたのが間違いでした・・・。

 ただ切るという作業であっても、かなりの技術が詰め込まれているんですね。 

 

 切る作業の難しさを痛感したのと同時に、

 それをいとも簡単にやってのける職人さんのすごさを改めて実感しました。

 

 次に、一番大変だった作業は”やすりがけ”です。

 

 組み上げた時の歪みやガタつきを避けるため、

 もし断面が線からズレたり斜めになったら、やすりがけで整えることになります。

 そして私は最後まできれいに切断するコツをつかめなかったので、

 ほぼすべての断面にやすりがけをする羽目になりました。

 

 しかも、私は電動サンダーなぞという便利なものを持ち合わせていませんので、

 自らの手と百均の紙やすりで削り進めるしかありませんでした。

 

 その結果、握力は死に、腕力は蒸発し、指先は摩擦熱で焼かれ、

 削りカスで鼻腔が汚染され・・・。

 多大な身体的なダメージを被ることになったのでした。

 しかも1ミリ削るにも相当な時間がかかるし、成果も見えにくい作業だったので

 精神的にもかなりキツイ作業でした。 

   

完成した時の達成感はひとしお!

  切断作業で相当やられた私は、ぶっちゃけ途中で

  ”もう買っちゃった方がいいのでは・・・?”

 と思ったこともありましたが、

 実際に完成すると達成感がすごいですね。

 

 組み立て家具の時とは比にならないくらいの ”やってやったぜ!” 感です。

 しかもほぼゼロから自分で作っていることもあって、かなり愛着もわきます。

 

 それまでの疲労感が一気に心地いいものに変わって

  「これがDIYの醍醐味かぁ」

 と、完成したブツをニタニタ見ながら思うのでした。 

  

DIYをやってみた感想

 こんな感じでDIYの楽しさや大変さを実感してきたわけですが、

 そんな私が実際にDIYをしてみた感想を一言で表すとすれば

 

  ”家具屋さんってすごい!”

 

 です(笑)

 

 本当ならDIYについての感想が出るべきなのかと思いますが

 どうしてもこう感じざるを得ませんでした(笑)

 

 だってこんなに時間をかけて、頭と体を使って、労力も気力も使って、

 材料費も結局1000円以上費やして作ったものと同じようなものが、

 市販品だと1000円そこらで買えてしまうんですよ?!

 市販品は人件費や輸送費などの諸経費もあるはずなのに!

 しかも下手したら市販品の方が造りがしっかりしている!

 

 DIYで市販品を上回るものも作れますが、それはあくまで熟練者の話。

 私のような一般人が市販品のレベルを価格・質ともに超えるものを作るのは

 到底無理だということに、自分でDIYをしてみて実感しました。

 

 奇しくも自分でDIYをしてみたことで、

 市販品のありがたさを嫌というほど思い知らされてしまったわけです。

 

 それまで某インテリアショップに行って家具を見ては、漠然と

  ”安さを売りにしてる割りに高いなー。もう少し安くなんないかなぁ”

 とか生意気に思ってたんですが、今となっては

  ”これをこんな値段でいいのか?本当にお値段以上やんけ!”

 と感じるようになりました。

  

結局DIYは続かなかった。でも・・・

 市販品のありがたみに気づいた結果、

 6月頃に2つ目のキッチン棚を作ったっきり何かを作ることは無くなり、

 結局DIYは続きませんでした。

 

  でも今まで当たり前に思っていたことのありがたみに気づけた、という点では、

 かなりいい経験が出来たと思っています。

 

 多分仕事をしてたら途中で投げ出してしまった可能性は高いし、

 このような気づきもできなかったかもしれません。

 そもそもDIYに挑戦すること自体しなかったかもしれません。

 無職で時間的精神的に余裕のある今だからこそ、こうやって新しいことに挑戦し、

 (一応は)最後までやり遂げ、

 そしてこういう気付きが出来たんだと、

 勝手に解釈して前向きに考えています。(笑)

 

 でも忙しいと新しいことを始める気力がわかなかったりしますし、

 気持ちに余裕がないと、当たり前のことに気づけなかったり、

 批判的な思考になってマイナス面ばかりが気になったりしますよね。

 なので、あながち無理やりな解釈ではないのかなーと思っています。

   

 本当はDIYが新しい趣味になればいいなぁと思って始めた部分もあるので、

 続かなかったことは残念ではあります。

 でも、新しいことに挑戦すること自体久しぶりでいい刺激になったし、

 得られたものもたくさんあるので、DIYにチャレンジしてよかったと思ってます。

 

  

以上、私が初めてDIYに挑戦した話でした。

長々と書きましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました!