会社、辞めてみた ~なんとなく無職生活へ~

ぬるっと会社を辞めちゃった人の生活の記録です。

最後の豆まきの思い出

今週のお題は「鬼」。
鬼に関する話題は色々とありそうですが、やっぱり節分です。
ニュースにもなりましたが、2月2日が節分なのは124年ぶりだったそうです。
節分は3日で固定されているものだとずっと思っていたので驚きました。


節分で恒例なのは豆まきですね。
最近は殻付き落花生を使う人もいるようですが、
スタンダードなのは煎った大豆(福豆)ではないでしょうか。

私も豆まきには煎り大豆を使っていた記憶があります。

ちなみに、相手は鬼だからと言って、決して全力でぶつけてはいけません。
この豆はそれなりの破壊力があります。

さいころ、この世の鬼を全て駆逐する勢いで全力投球していたら
鬼役の人(多分先生)にガチギレされたことがあります。
言うまでもないですが、炒る前の大豆を使うのも絶対にやめましょう。
あれはもうパチンコ玉です。

さて、そんな豆まきですが私が最後にやったのは20年近く前になります。
今回はその時のお話をしようと思います。

この時は確か自分の家で家族とやったものだと思いますが、
鬼役に撒くやり方はせず、決まった方角に撒くことをしました。
当時小学生でしたが、家の中でセリフじみた言葉を発するのが少し気恥ずかしくて、
やや小さめの声で「鬼は外ー」とやっていた記憶があります。
ほほえましいです。

少し話は変わりますが、自宅での豆まきはしたくない、という人もいると思います。
準備が大変というより、撒いた後の掃除が大変なので
自分の家の中で豆まきをするのは躊躇ってしまいますよね。

この私のラスト豆まきの時もこの問題に直面しました。

当時の我が家は一軒家だったので、家の中の他にも庭にも豆を撒きました。
庭の豆はそのうち鳥が食べてくれるか土に還るかするので、
そのまま撒きっぱなしでOKでした。

問題は家の中の豆です。
当然、撒かれた豆はそのまま残りますので、豆まき終了後に掃除が必要です。
もし豆の撒き手が大人であれば
 「散らばって掃除が大変にならないように、控えめに撒こう」
と、将来を見据えた計画的な行動をすることでしょう。
でも当時純粋無垢な子供だった私はそんなことを全く考えることなく、
持てる力を全て出し切り、豆を撒き散らかしました。

それが功を奏したのか、長年家を掃除し続けてきた熟練の母親の力をもってしても
全ての豆を集め切ることはできず、

  • 想像を超えた場所から豆が発見される
  • 素足で不意に豆を踏み砕いて悶絶する
  • 餌をあげてないのに猫が何かをカリカリさせている

という現象が、豆まきから1か月くらいの間、続くことになりました。

恐らくこれが原因となって、これ以降我が家で豆まきが行われることはなく、
そして現在に至っているというわけです。

20年前は子供で実家暮らしだった私も、今はアラサー一人暮らしの身です。
時間の経過というのは早いものですね。
そして今年は124年ぶりという大変貴重な節分だったので、
せっかくならこれを機に久々の豆まきをしちゃおうか?とも思いましたが、
社会情勢や政治状況、為替や株価等、様々な情報を加味した上で
慎重に検討を重ねた結果、今回の豆まきは見送ることにしました。

決して、”掃除をするのが自分しかいないから”ではありません。
決して、”家の掃除機が〇イソンで豆を吸い込めないから”ではありません。

でもこの記事を書きながら豆まきのことを考えていたら、
やっておけばよかったかなぁと、ほんのちょっとだけ後悔したのでした。