会社、辞めてみた ~なんとなく無職生活へ~

ぬるっと会社を辞めちゃった人の生活の記録です。

無職に祝日のメリット無し・・・でも祝日は増やして!

多くの働き手にとって、祝日は生活のオアシス的存在かと思います。
祝日の何がオアシスと言わしめるのかは言わずもがなでしょうが、
 ・土日以外が休みになる
 ・連休になることが多く、旅行に行ける等、選択肢が増える
 ・勤務日が減る
 ・堂々と休める
等々、このあたりだと思います。

かつて仕事をしていた頃、私も祝日に対する認識はこの例外ではなく、
祝日があるだけでその週はイキイキと仕事に取り組むことが出来ました。
サービス業は祝日も勤務日だと思うので、一年中祝日のないような働き方をしていると
思うと、本当に頭が下がる思いでした。
私なんて6月みたいに祝日のない月などは、やる気は落ち、背筋は丸まり、目の輝きはくすみ、肌の張りは失われ、ため息が止まらない状態になる程でした。(誇張です)

で、仕事を辞めて無職になってからというもの、
自分にとってこの祝日という存在がガラリと変わってしまいました。
それまで働き手のオアシスとして身も心も癒してくれていた祝日ですが、
働き手でない無職にとっては何らメリットのない存在になったからです。

そもそも無職は毎日がお休みです。
毎日が日曜日です。
いや、翌日もお休みなのを考えると毎日が土曜日、の方が正しいでしょうか。
まぁそんなことはどうでもいいか。。。
とにかく、働く日自体がなくなった時点で祝日のメリットは皆無になりました。
無職という属性が祝日の効能を一瞬で無力化してしまったわけです。

しかも無職属性は、メリットを無力化するだけにとどまらず、
祝日に微妙なデメリットすらもたらしました。

まず、祝日は多くの人にとって癒しの時間であるため、巷の人では多くなります。
コロナ禍の今ではだいぶマシではありますが、
それでも平日に比べれば人出が多くなります。
日頃他人との距離が空きがちな無職にとって、人が多い環境に行くというのは
それなりのストレスになります。
つまり「外に行きたいなー」と思ったとしても、人が多いことを我慢して外出するか、外出そのものを我慢するか、の我慢の二択を強いられることになるわけです。

次に問題なのは料金が高くなること。
自分は歌うことが好きなのでたまにカラオケに行くのですが、
カラオケのような娯楽産業は得てして「土日祝日料金」として
普段よりも若干高い料金を我々に課してきます。
利用需要が高まる土日祝日の料金を挙げるのは資本主義的に至極当然なことでなので、
これについてことさら糾弾するつもりはありません。
ただこれも「カラオケ行きたいなー」と思ったとしても、高い料金を我慢して利用するか、利用そのものを我慢するか、の二択を強いられることになります。

そして極めつけは役所窓口が閉まる、ということです。
無職というのは何かにつけてお役所様の厄介になることが多いです。
無職生活の始めるために市役所で年金や社保関連の手続きをしたり、失業保険を申請したり受給するためにハロワに赴いたりと、勤め人の頃とは比較にならないぐらいお役所の窓口に訪問する機会が増えました。
でもこれらの窓口は、土日祝日は閉まっているか、まれに空いている場合も時間が制限されていることがほとんどです。
つまり「役所手続きに行きたいなー」「ハロワで求職相談したいなー」と思ったとしても、平日になるまで待たないといけません。この場合は一択です。

このように、あの祝日は我々無職に対して若干のデメリットすら覚えさせるわけです。

?「だったら平日に行きゃいいじゃん」
ふむ。

?「土日祝日よりも圧倒的に平日が多いんだから文句言うな」
なるほど。

ご指摘の内容。
マジでその通りです。

一理あるどころか全理あります。(?)

うだうだ御託を並べましたが、結局平日に行動すれば何も問題はないですよね。
ましてやご指摘の通り平日の割合が圧倒的に多いのは火を見るより明らかなので、
ここまで述べてきたものは全て「贅沢言うな」で片づけられるもので間違いないです。

無職のくせにグダグダ文句言ってしまい大変申し訳ありませんでした。

ただ誤解のなきよう弁明させて頂くと、私が言いたいのは
「無職にとって祝日はメリット何もないし、ちょっとデメリットもある!」
ということだけでなく、同時に
「でも祝日は減らさないで。というか増やして!」
ということも言いたいわけなんです。

なぜメリットを感じてないのに増やしてほしいのか?という点は至ってシンプルです。
まず、いずれは自分も祝日の恩恵を享受する側になるということ。
幸い今はこうやって自由な無職生活を送っていますが、
油田を持っているとか
莫大な資産を相続したとか、
株をいっぱい持ってて配当で暮らせるとか、
私はそういったブルジョワジーではありません。
したがって、いずれは貯金が底をつき、生活するために働かざるを得なくなります。
つまり、遠くない未来に自分が働き手に回るので、そうなったと時を考えて
「増やしてほしい」と思うわけです。
そうです。非常に利己的な理由です。

理由はもう一つあります。「そもそもお祝いは多い方がいいよね」ということです。
私もお祭りやお祝いが好きなジャパニーズの一員です。
祝日というのは書いて時の通り、お祝いの日、となります。
たとえ何のお祝いか、どんな由来で祝日になったかを知らなかったとしても、
祝う日は少ないよりも多い方がいいに決まっています。
その方がハッピーだよね!という非常にハッピーな頭から考え出した理由です。

最後の理由は、「日本は働きすぎだから休んだ方がいい」ということです。
日本人は真面目なので辛くても働き続けることが出来てしまいます。
その真面目が性格がたたってか、結果がでない状況に対して、
労働時間を増やすことで対処しようとしがちです。
好きなことをだから没頭してて気づいたら長時間経っていた、という
幸せな仕事が出来ているなら問題ないとは思いますが、
大部分の人はやりたくないことを仕事にしていることと思います。
なので、無理やり頑張って仕事をしているせいでみんな疲弊しているのではないか、
そしてそれが結果として社会全体がギスっている原因なんじゃないか、と
私は思っています。
直接的な効果があるかは不明ではありますが、強制的に休む日を増やすことで
少しずつでも柔らかな社会になればいいな、と思ったことが理由です。

さて、ここまで色々と書いてきましたが、結局のところ
”祝日の恩恵を受けたければ働け”
ということに行きつく気がしてきました。
この結論が裏付けられると個人的に大変望ましくないような気がしなくもないような気がしますので、ここで終わろうと思います。

 

お読み頂きありがとうございました



今週のお題「祝日なのに……」