会社、辞めてみた ~なんとなく無職生活へ~

ぬるっと会社を辞めちゃった人の生活の記録です。

奮発してよかったもの2022

今年買ってよかったもの

 

それは「ベッド」です。

 

これまでは折りたたみ式のパイプベッドを使っていました。

 

シングルサイズ。

 

ワンルーム住まいの私には折畳んでスペース確保できる点が魅力でしたが、

折畳むために薄いマットレスを使わざるを得ず、

そのせいか、ここ2年くらいは頻繁に首の寝違えに悩まされていました。

 

「ふかふかのベッドで寝たい」

 

そんな気持ちが極大になった頃、ベッドのシャフトが歪んでいることに気づきます。

多分6年近くも私の重みを支え続けて、限界が来たんでしょう。

 

私の体重が増したわけではないと思います。

 

歪んだベッドにシナシナの薄いマットレスで寝てたら、

私の骨格や性格までも歪んでしまいます。

 

それを避けるためにも、ベッドの買い替えようと決意。

 

サイズはセミダブルサイズ。

マットレスは厚みのあるもの。

収納があるもの。

 

こんな感じの条件で探していきました。

 

予算は、だいたい総額5万円以内で想定。

ただ、◯トリで色々と見ているうちにちょっと良いものが欲しくなってしまい、

総額8万円くらいのものを購入しました。

3万円の予算オーバー。予算の約1.5倍。

 

まぁそんなものですよね、買い物って。

私の計画性なんてあってないようなもんです。

 

でも買い替えてすでに半年以上が経ちますが、後悔はしていません。

やっぱりふかふかの布団で、伸び伸びと寝ると疲れが取れます。

収納付きのものにしたので、部屋も逆にスッキリしました。

 

振り返れば、このベッドが今年の一番大きな買い物で、

かつ

一番「買ってよかった!」と思ったものになりました。

やっぱり寝具はケチってはいけないですね。

 

問題があるとすれば、枕が無いことくらいでしょうか。

枕が無いのとあまり関係ないとは思いますが、

先日ぎっくり腰に見舞われました。

 

仕事はお休みです。

 

いいベッドにしたのに、おかしいですねぇ。

 

 

 

あの、何かおすすめの枕ってあります?

 

 

 

 

 

今週のお題「買ってよかった2022」でした。

 

お読みいただきありがとうございましたー

しょうゆについて調べてみた

前回に引き続き調味料がらみの記事です。

私は調味料を買うときには”ちょっといいもの”を買うようにしています。
醤油もその中の一つで、いつも「特選丸大豆しょうゆ」を使っています。


これです。

そして例の通り、醤油のストックも無くなったので追加を買おうと思ったんですが、
「そういやどんなところが”ちょっといい”んだろう?」
ということを思ったわけです。
お恥ずかしながら、
 他よりも値段がちょっと高い=ちょっといいもの
というスズムシ的思考の下、この醤油を買っていたんですね。

というわけで、普段自分が使っている醤油が醬油界で何者なのかを知るために
醤油について調べてみました。

ちなみにこの記事を書くにあたっては以下の2つのサイトを参考にしました。
私のこの記事よりもうまくまとまっていますので(当然)、
そちらをお読み頂いても大丈夫です(笑)

www.kikkoman.co.jp

醤油に関しての基本的な情報を学べます。
www.s-shoyu.com

基本的な情報だけでなくマニアックな情報も。
サイトから様々な蔵元の醤油を買うことができるので、色々な醤油を試してみたい方にもおすすめです。

 

種類による分類

JAS規格によると、
 濃口醤油淡口醤油・再仕込醤油・溜醤油・白醤油
の5つに分類されるているようです。
この中でも濃口醤油が醤油の生産量の8割を占め、一般的な醤油とされています。
(私が使っている醤油も濃口醤油の一つですね。)

製法による分類

こちらもJAS規格で3つに分類されています。
それぞれを簡単に説明しながら紹介します。

本醸造
 大豆と小麦が原料。
 麴菌や酵母といった微生物の力を使い、発酵・熟成させる製法です。
 麹菌が作る酵素のみで熟成させるため、色・味・香りの全てにおいて
 バランスが取れた醤油になるとのことです。

<混合醸造
 麹に塩水を加えたもの(諸味)に、たんぱく質を化学処理によって分解して
 人工的に作った「アミノ酸液」を加え、短期間で熟成させる製法です。

<混合方式>
 生揚げ醤油にアミノ酸液を直接混ぜ合わせるだけの製法です。
 生揚げ醤油とは、醤油を絞った後に熱処理などの処理を施していない醤油。
 一般流通しておらず、醤油メーカー間や加工品メーカに対してのみ
 販売されているもののようです。

等級による分類

「しょうゆ品質表示基準」に定められているもので、
 超特選・特選・特級・上級・標準
に分けられています。
色味やうまみの指標である窒素分の含有量で決められているようなので、
これらは私たちが感じる「おいしさ」に直結する指標なんだと思われます。

その他の醤油

これまでに挙げた分類以外にもいくつか醤油の種類がありますので、
それを紹介していきます。
<丸大豆しょうゆ>
 通常の醤油は脱脂加工大豆という、大豆から油分を抜き取ったものを使いますが、
 一方、丸大豆しょうゆは油分を抜き取る前の丸のままの大豆を使います。
 油脂成分も分解されることでまろやかな風味や深みが特徴です。

有機醤油>
 有機農産物原料を使い、通常の原料と完全に切り離した製造工程で作られた醤油。

<減塩醤油>
 製造された醤油から食塩のみを取り除く工程を経ます。
 醤油本来の香りとうまみはそのままで、塩分のみが下げられているもの。
 健康志向の方にオススメ。

<原材料にアルコールが含まれる醤油>
 醤油の原材料欄を見ると、小麦や大豆以外に「アルコール」と書かれているものを
 よく見かけます。
 なんとなく「アルコールを足しているのは良く無いやつだ」という認識を
 持っていましたが、実はそうとも言い切れないようです。
 そもそもアルコールが添加される目的は、雑菌(主に白カビ)の繁殖を防ぐため
 塩分濃度やうまみ(窒素分)濃度が十分に高ければ、アルコールを足さずとも
 繁殖を防げますが、いずれかが低い場合にはアルコールを足すことで
 殺菌力を補っているようです。
 つまり、減塩しょうゆのように塩分濃度を下げていたり、(実際にあるか
 わかりませんが)安価にするために薄めてうまみ成分が下がっているような醤油には
 アルコールを添加することで殺菌力を高めているというわけです。
 アルコールそのものが悪、ではなく「なぜアルコールが使われているか」を
 考えることが大事のようですね。

まとめ

この記事にを書くにあたって調べたのは1~2時間程度ですが、
調べれば調べるほど醤油の世界はまだまだ奥が深いことがわかりました。
ここに書いたのはほんの基礎的な部分。
私は料理好きを自称しておきながらこの基礎知識すら今まで知らずにいたことは少し恥ずかしいですが、今回知れてよかったと思います。
これからは調べた知識をフル活用してお店で醤油を選んでいこうと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました!

きび砂糖について

皆さんは料理するときにどんな「砂糖」を使っていますか?
料理のレシピ等で「砂糖」といえば「上白糖」を指すことが多いと思いますが、
私は普段この上白糖ではなく「きび砂糖」を使っています。

理由としては、
 ・料理にコクが出る(気がする)
 ・体に良い(気がする)
という感じで、つまり「なんとなく」です。

さて、先日我が家のきび砂糖が切れてしまったのでスーパーに買いに行きました。
前使っていたものと同じものを買おうと棚に手を伸ばしたんですが、
その時その隣に1割くらい安い別メーカーのものが目に入りました。
何を隠そう経済面に不満を抱えている無職の私です。
大きな違いがないのであれば安い方で、と思い原材料欄を確認すると

いつもの・・・「原料糖」
やすいの・・・「原料糖 + 水酸化カルシウム

という違いがあることに気づきました。
あとぱっと見の質感だと、”やすいの”の方がサラサラしている感じがします。

 ↓コレが私が普段使っている ”いつもの” です。


↓コレが今回見つけた ”やすいの” です。

あの、リンクを貼ってみて衝撃の事実が判明して動揺してるんですが、
楽天だと”やすいの”の方が値段高いみたいですね。。。
でも我が家の近くのスーパーだと”やすいの”の方が安かったので、
このまま”やすいの”の方を安いものとして話を続行します。
決して、気づいたのが記事を書き終わってからで今更直すのがめんどくさいから、
というわけではないです。
決して。

さ、話を戻しましょう。
多分今までなら「何の添加物も入ってない方がなんとなく体に良さそう」
と考えて、いつものメーカのきび砂糖を買っていたと思います。
ただ今回は「違いに気づいたのも何かの縁」と思い、軽く調べてみました。

水酸化カルシウムとは何?

そもそも水酸化カルシウムとは何でしょうか。
ググると専門的な説明も色々出てきますが、
端的にいえば「グラウンドに白線を引くのに使われる白いラインパウダー」です。
消石灰”とも呼ばれることもあります。
 ※ちなみに2007年以降、ラインパウダーは炭酸カルシウムに替わったようです。
この水酸化カルシウムは広く食品に使われていて、代表的なものでいえば
「こんにゃくの凝固剤」です。
そのほかにも、水酸化カルシウムは強アルカリ性であることから、
pH調整剤として使われることもあるそうです。

なぜキビ砂糖に使われる?

きび砂糖ではpH調整剤として、水酸化カルシウムが使われているようです。
実はきび砂糖は原料糖そのものではありません。
原料糖そのものは不純物が多く食用に適さないため、
この不純物を取り除く工程を経てきび砂糖となります。
その工程というのは高温で処理されるらしいんですが、
どうやら弱酸性である原料糖を高温にさらすと品質が落ちてしまうとのこと。
これは弱酸性であることが要因らしく、弱酸性の原料糖にアルカリ性水酸化カルシウムを加えることで中性に保ち、劣化を抑えているようです。

身体に悪くない?

上記のとおり水酸化カルシウムは強アルカリ性です。
目に入ると失明の危険があったり大量に摂取すると害がありますが、
微量であれば胃酸で中和されるので問題はないそうです。
キビ砂糖に含まれる水酸化カルシウムはあくまで精製段階でのpH調整を行うためで、
最終段階で残存するのは微量。
したがって人体への影響はない、ということのようです。
こんにゃくの凝固剤としてかなり使われていることから考えてみても、
直ぐに体に影響が出るようなものではなさそうですね。
(長期的にどうなるかは不明ですが・・・)

味はどうなの?

ここまで読むと気になってくるのは
「原料糖しか書かれていない”いつもの”の方は、精製過程で劣化してるの? 」
ということですね。
本当ならば”やすいの”も買ってきて比較すればいいんですが、
違いを調べてから買おうと思っていたのでまだ買ってません。
買ってから書けよ!というツッコミはごもっともです。(笑)
ただ実際に使っていた感じだと特に不満を感じたことはありません。
むしろ普通の白い砂糖よりもコクが出て美味しく感じているくらいです。

次は”やすいの”を買おうと思っているので、
もし新しい発見があれば追記しようと思います。
今回はここまでの調査ということで、ご勘弁をお願いします(笑)

 

さて、今回は初めてレビューものというか、調べものの記事を書いてみました。
最近色々と調べることにはまっているので、今後もその成果を書いていきたいなーと思っています。

 

ここまでお読み頂きありがとうございました!

無職に祝日のメリット無し・・・でも祝日は増やして!

多くの働き手にとって、祝日は生活のオアシス的存在かと思います。
祝日の何がオアシスと言わしめるのかは言わずもがなでしょうが、
 ・土日以外が休みになる
 ・連休になることが多く、旅行に行ける等、選択肢が増える
 ・勤務日が減る
 ・堂々と休める
等々、このあたりだと思います。

かつて仕事をしていた頃、私も祝日に対する認識はこの例外ではなく、
祝日があるだけでその週はイキイキと仕事に取り組むことが出来ました。
サービス業は祝日も勤務日だと思うので、一年中祝日のないような働き方をしていると
思うと、本当に頭が下がる思いでした。
私なんて6月みたいに祝日のない月などは、やる気は落ち、背筋は丸まり、目の輝きはくすみ、肌の張りは失われ、ため息が止まらない状態になる程でした。(誇張です)

で、仕事を辞めて無職になってからというもの、
自分にとってこの祝日という存在がガラリと変わってしまいました。
それまで働き手のオアシスとして身も心も癒してくれていた祝日ですが、
働き手でない無職にとっては何らメリットのない存在になったからです。

そもそも無職は毎日がお休みです。
毎日が日曜日です。
いや、翌日もお休みなのを考えると毎日が土曜日、の方が正しいでしょうか。
まぁそんなことはどうでもいいか。。。
とにかく、働く日自体がなくなった時点で祝日のメリットは皆無になりました。
無職という属性が祝日の効能を一瞬で無力化してしまったわけです。

しかも無職属性は、メリットを無力化するだけにとどまらず、
祝日に微妙なデメリットすらもたらしました。

まず、祝日は多くの人にとって癒しの時間であるため、巷の人では多くなります。
コロナ禍の今ではだいぶマシではありますが、
それでも平日に比べれば人出が多くなります。
日頃他人との距離が空きがちな無職にとって、人が多い環境に行くというのは
それなりのストレスになります。
つまり「外に行きたいなー」と思ったとしても、人が多いことを我慢して外出するか、外出そのものを我慢するか、の我慢の二択を強いられることになるわけです。

次に問題なのは料金が高くなること。
自分は歌うことが好きなのでたまにカラオケに行くのですが、
カラオケのような娯楽産業は得てして「土日祝日料金」として
普段よりも若干高い料金を我々に課してきます。
利用需要が高まる土日祝日の料金を挙げるのは資本主義的に至極当然なことでなので、
これについてことさら糾弾するつもりはありません。
ただこれも「カラオケ行きたいなー」と思ったとしても、高い料金を我慢して利用するか、利用そのものを我慢するか、の二択を強いられることになります。

そして極めつけは役所窓口が閉まる、ということです。
無職というのは何かにつけてお役所様の厄介になることが多いです。
無職生活の始めるために市役所で年金や社保関連の手続きをしたり、失業保険を申請したり受給するためにハロワに赴いたりと、勤め人の頃とは比較にならないぐらいお役所の窓口に訪問する機会が増えました。
でもこれらの窓口は、土日祝日は閉まっているか、まれに空いている場合も時間が制限されていることがほとんどです。
つまり「役所手続きに行きたいなー」「ハロワで求職相談したいなー」と思ったとしても、平日になるまで待たないといけません。この場合は一択です。

このように、あの祝日は我々無職に対して若干のデメリットすら覚えさせるわけです。

?「だったら平日に行きゃいいじゃん」
ふむ。

?「土日祝日よりも圧倒的に平日が多いんだから文句言うな」
なるほど。

ご指摘の内容。
マジでその通りです。

一理あるどころか全理あります。(?)

うだうだ御託を並べましたが、結局平日に行動すれば何も問題はないですよね。
ましてやご指摘の通り平日の割合が圧倒的に多いのは火を見るより明らかなので、
ここまで述べてきたものは全て「贅沢言うな」で片づけられるもので間違いないです。

無職のくせにグダグダ文句言ってしまい大変申し訳ありませんでした。

ただ誤解のなきよう弁明させて頂くと、私が言いたいのは
「無職にとって祝日はメリット何もないし、ちょっとデメリットもある!」
ということだけでなく、同時に
「でも祝日は減らさないで。というか増やして!」
ということも言いたいわけなんです。

なぜメリットを感じてないのに増やしてほしいのか?という点は至ってシンプルです。
まず、いずれは自分も祝日の恩恵を享受する側になるということ。
幸い今はこうやって自由な無職生活を送っていますが、
油田を持っているとか
莫大な資産を相続したとか、
株をいっぱい持ってて配当で暮らせるとか、
私はそういったブルジョワジーではありません。
したがって、いずれは貯金が底をつき、生活するために働かざるを得なくなります。
つまり、遠くない未来に自分が働き手に回るので、そうなったと時を考えて
「増やしてほしい」と思うわけです。
そうです。非常に利己的な理由です。

理由はもう一つあります。「そもそもお祝いは多い方がいいよね」ということです。
私もお祭りやお祝いが好きなジャパニーズの一員です。
祝日というのは書いて時の通り、お祝いの日、となります。
たとえ何のお祝いか、どんな由来で祝日になったかを知らなかったとしても、
祝う日は少ないよりも多い方がいいに決まっています。
その方がハッピーだよね!という非常にハッピーな頭から考え出した理由です。

最後の理由は、「日本は働きすぎだから休んだ方がいい」ということです。
日本人は真面目なので辛くても働き続けることが出来てしまいます。
その真面目が性格がたたってか、結果がでない状況に対して、
労働時間を増やすことで対処しようとしがちです。
好きなことをだから没頭してて気づいたら長時間経っていた、という
幸せな仕事が出来ているなら問題ないとは思いますが、
大部分の人はやりたくないことを仕事にしていることと思います。
なので、無理やり頑張って仕事をしているせいでみんな疲弊しているのではないか、
そしてそれが結果として社会全体がギスっている原因なんじゃないか、と
私は思っています。
直接的な効果があるかは不明ではありますが、強制的に休む日を増やすことで
少しずつでも柔らかな社会になればいいな、と思ったことが理由です。

さて、ここまで色々と書いてきましたが、結局のところ
”祝日の恩恵を受けたければ働け”
ということに行きつく気がしてきました。
この結論が裏付けられると個人的に大変望ましくないような気がしなくもないような気がしますので、ここで終わろうと思います。

 

お読み頂きありがとうございました



今週のお題「祝日なのに……」

最後の豆まきの思い出

今週のお題は「鬼」。
鬼に関する話題は色々とありそうですが、やっぱり節分です。
ニュースにもなりましたが、2月2日が節分なのは124年ぶりだったそうです。
節分は3日で固定されているものだとずっと思っていたので驚きました。


節分で恒例なのは豆まきですね。
最近は殻付き落花生を使う人もいるようですが、
スタンダードなのは煎った大豆(福豆)ではないでしょうか。

私も豆まきには煎り大豆を使っていた記憶があります。

ちなみに、相手は鬼だからと言って、決して全力でぶつけてはいけません。
この豆はそれなりの破壊力があります。

さいころ、この世の鬼を全て駆逐する勢いで全力投球していたら
鬼役の人(多分先生)にガチギレされたことがあります。
言うまでもないですが、炒る前の大豆を使うのも絶対にやめましょう。
あれはもうパチンコ玉です。

さて、そんな豆まきですが私が最後にやったのは20年近く前になります。
今回はその時のお話をしようと思います。

この時は確か自分の家で家族とやったものだと思いますが、
鬼役に撒くやり方はせず、決まった方角に撒くことをしました。
当時小学生でしたが、家の中でセリフじみた言葉を発するのが少し気恥ずかしくて、
やや小さめの声で「鬼は外ー」とやっていた記憶があります。
ほほえましいです。

少し話は変わりますが、自宅での豆まきはしたくない、という人もいると思います。
準備が大変というより、撒いた後の掃除が大変なので
自分の家の中で豆まきをするのは躊躇ってしまいますよね。

この私のラスト豆まきの時もこの問題に直面しました。

当時の我が家は一軒家だったので、家の中の他にも庭にも豆を撒きました。
庭の豆はそのうち鳥が食べてくれるか土に還るかするので、
そのまま撒きっぱなしでOKでした。

問題は家の中の豆です。
当然、撒かれた豆はそのまま残りますので、豆まき終了後に掃除が必要です。
もし豆の撒き手が大人であれば
 「散らばって掃除が大変にならないように、控えめに撒こう」
と、将来を見据えた計画的な行動をすることでしょう。
でも当時純粋無垢な子供だった私はそんなことを全く考えることなく、
持てる力を全て出し切り、豆を撒き散らかしました。

それが功を奏したのか、長年家を掃除し続けてきた熟練の母親の力をもってしても
全ての豆を集め切ることはできず、

  • 想像を超えた場所から豆が発見される
  • 素足で不意に豆を踏み砕いて悶絶する
  • 餌をあげてないのに猫が何かをカリカリさせている

という現象が、豆まきから1か月くらいの間、続くことになりました。

恐らくこれが原因となって、これ以降我が家で豆まきが行われることはなく、
そして現在に至っているというわけです。

20年前は子供で実家暮らしだった私も、今はアラサー一人暮らしの身です。
時間の経過というのは早いものですね。
そして今年は124年ぶりという大変貴重な節分だったので、
せっかくならこれを機に久々の豆まきをしちゃおうか?とも思いましたが、
社会情勢や政治状況、為替や株価等、様々な情報を加味した上で
慎重に検討を重ねた結果、今回の豆まきは見送ることにしました。

決して、”掃除をするのが自分しかいないから”ではありません。
決して、”家の掃除機が〇イソンで豆を吸い込めないから”ではありません。

でもこの記事を書きながら豆まきのことを考えていたら、
やっておけばよかったかなぁと、ほんのちょっとだけ後悔したのでした。

私が無職になった理由

私は新卒でとあるSIerに入社してから約10年弱
システムエンジニアとして働いていました。
小さい会社でしたが収入は平均くらいで福利厚生については平均よりも手厚く、
またパワハラやいじめといった人間関係のトラブルもあまりない会社でした。
大きな話題になるほどにブラック企業が多い世の中、
きわめてホワイト寄りの会社に就職できたのはとても運がよかったと思っています。

しかし私はその会社を昨年3月に退職し、無職になりました。
それもリストラに遭ったとか会社から辞めるように仕向けられたとかではなく、
純度100%自分の意思で、自発的に会社を辞めて無職になることを選びました。
”せっかくいい会社に入れたのにもったいない”
と皆さん思うかもしれません。
確かに私の周りの人からも実際にそのように言われたこともありましたし、
ぶっちゃけ私自身もそう思っている部分があります(笑)

この記事では、なぜ私がそんな会社を辞めてまで無職になったのか
その理由についてお話ししていこうと思います。

会社への不満はゼロ?いやそんなことは無い!(笑)

”前の会社は完全無欠ホワイト企業何も不満なんかなかったんじゃない?
と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません!
愚痴っぽくなっちゃうので詳しい内容は割愛しますが、

  • 一つの大顧客に会社が依存しており、言いなりの状態
  • 基本的に社員はみな向上心が乏しい
    →コネで仕事を得るのに苦労しないのと、成績不振の降格がない会社だったので
  • 会社の技術力が微妙
    →高い技術を要する仕事は全て外注していた。
  • 自分の考えるキャリアと実際の仕事内容が乖離していた
    →エンジニアとして専門性を高めたかったが、マネジメント的な仕事ばかり。

という感じです。
ちなみにこの記事を書くために思いつくまま書きだしてみたらA4サイズ2枚くらいの
分量になったのでかなり絞っています(笑)
ただその中には、今思うと「私の考えの方が甘かったなぁ」とか「これは自分の努力で解決できたかも」というようなものも含まれているので、決して会社ばかりが悪かったとは思っていません
むしろ会社に対しては、右も左も分からない自分を採用して育ててくれたことに
非常に感謝しています
感謝してはいますが、まぁ、それなりの不満もあった、ということをご理解頂ければ
幸いです(笑)

会社を辞めた本当の理由

確かに”会社への不満”が辞める意思の要素のひとつにはなっていますが、
その意思を決定づけるような重要なものではありませんでした。
「まぁ会社にもこういう不満もあるし、ちょうどいいかな」
くらいのもので、仮に理由が会社への不満だけなら辞めなかったと思います。

私が会社を辞めようと決意した一番の理由は別にあります。
それは”無職になりたかった”という気持ちです。
つまり、会社を辞めた結果無職になったのではなく、
無職になるために会社を辞めたんです。

無職になりたかったのはなぜか

長年勤めたせっかくのホワイト寄りの会社を辞めてまで
無職になりたかった理由はいくつかあります。

①好奇心

まず一つ目は「無職になったらどうなるんだろう?」というシンプルな好奇心です。

今までの自分の人生を振り返ってみると
 幼稚園→小学校→中学校→高校→大学→会社
と、常に何かしらのコミュニティに所属していました。
一般的に、学校は教育(されること)、会社では仕事をすることが目的なので
言い換えてみれば、いつも”すべき”ことが決まっていた人生だったとも言えます。

自分が最後に”無所属”状態だったのは幼稚園入園前の3歳頃。
もちろんほとんど記憶はないので、

「どのコミュニティにも属しない状態ってどんな感じだろうか」
「すべきものがないというのは、自由で幸せなんだろうか」
「自由過ぎると何をしたらいいかわからくなって、逆に空しくなったりするだろうか」

ということに対し、会社生活に不満を持ち始めた頃からずっと興味を持っていました。

②いわゆる”自分探し”
ダラダラしがちな私ですが、一応30歳という節目を迎えるにあたって、
「今後の人生、どうしていこうかな」
と、考えたことがあります。
でもその時に、「こうしたい!」「こうなっていたい!」ということが
全くと言っていいほど何も思いつかなかったんです。

30歳くらいになると周りの友人結婚や出産で家族が出来ていたり、
夢を叶えてやりたい仕事に就いていたり、転職してキャリアアップしていたりします。
みんな思い思いの人生を歩み、成し遂げている。
少なくとも私の目からはそういう風に見えました。

それに引き換え自分はやりたいこともわからないまま、
ただ毎日目の前にあるやりたくない仕事をこなし
安くもないけど高くもない給料を手にして、
本当にやりたいのかわからないことにその給料を使っていく日々を送っていました。

「あれ、なんだか周りに置いていかれてないか・・・?」

とあるときに思い始めた途端、急激に焦りが出てきました。
同時に「自分も頑張らないと!」漠然としたやる気が湧き上がりましたが、
それをぶつける先がないのでもどかしさが募るばかり。

とにもかくにも、まずは早急に
自分が何をやりたいのか、将来どうなりたいのかをはっきりさせる
ことが必要だと考えました。

仕事を続けながら考えることも全然できるものではありますが、
できることならば一旦自分の周りの環境をリセット心身をリフレッシュさせた上で、
やりたいことをやったり、色々なものを見聞きしたりしながら
じっくり腰を据えて考えたいと思っていました。

③フラストレーション解消
仕事にしうるような自分が本当にやりたいこと、というのはわからなかったものの
小さなやりたいことはたくさんありました。
既にある趣味以外にも、やりたいな、と思うことはたくさんありましたが、
仕事をしていると時間と気力に制約があり、なかなか実行に移せないまま
悶々とした日々を送っていました。
なので、仕事を辞めて自由な時間を確保し、たっぷり休んで英気を養ったうえ
ため込んでいたやりたいことに全部チャレンジしたいと思っていました。

④心身の疲れ
退職直前の私は勤労意欲が微塵もわかず、腑抜けたような状態でした。
また、精神的に不安定になっていたのか怒りっぽくなっていて、
ちょっとしたことですぐイライラするようになっていました。

退職前の2,3年間くらい、常に炎上プロジェクトの中で仕事をしていたんですが、
多分それが少しずつ心身に疲れを蓄積させていたんだと思います。

そんな中、疲れが一定の閾値を超えたのか
「このままだとそのうち完全にメンタルがやられて病んでしまう!」
「どんどん怒りっぽくなって性格が曲がってしまう!」
と、急に危機感を感じるようになりました。
それ以降、とにかく今の仕事から解放されたい!リフレッシュしたい!と、
強く思うようになっていました。

最後に

4つの理由を書いてきましたが、その中に決定的な理由はありません。
それぞれの理由が合わさった結果この判断に至った、という感じです。

ところで、
「”なんとなく”無職生活へってサブタイトルつけてるのに
 バッチリ理由があるじゃないか?」
と思われた方もいると思います。

確かにこの記事では理由を4つにまとめて書いてきましたので
あたかも明確な理由があって会社を辞めて無職になったように見えますね。
でも実はこの記事を書くのに2週間くらいかかっているんです。
これは”タイピングが遅いから”とか”怠けて実働は1日のみ”とかじゃありません。
当時の自分はなぜ無職になろうと思ったのか、を思い出そうとしたときに、
あまりにもぼんやりとした内容過ぎて文字に起こすのがかなり難航したからなんです。

当時の私は会社への不満や将来への焦りなど、様々な感情や思惑が頭の中で入り混じっていてうまく整理できていない状態でした。
本来ならばそれら1つ1つに対して
”それは無職にならないと解決しないのか?他に方法はないのか?”
と、一時的な気の迷いでないかの検証をする必要があると思いますが、
「まぁこれだけ理由あるなら間違いないはず。何事も経験!」
と、ろくに考えの整理をすることもなく、半ば勢いで退職を決意してしまいました。

つまり、当時は「なんとなく」だったんです。
そして今になって初めて整理してみた結果この記事に書かれています。

今振り返ると、よくその状態で辞める決断したなぁと自分でも思います。
”もっと考えを整理してから判断したほうがよかったのでは?”と、
ちょっぴり反省している部分もあります。
・・・が、まぁそれは次の機会に活かすことにします。(笑)

以上、私が無職なった理由をお話しさせて頂きました。
いかがでしたでしょうか?
様々な事情でやむなく無職になった方に比べてみれば
かなり贅沢な理由で無職になったもんだと自分でも思っていますが、
”世の中にはこういう奴もいるんだなぁ”くらいに思って読んで頂けていたら幸いです。


長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました!

無職生活を振り返る ~無職1か月目~

2020年4月。
新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言が発令されました。

お店から品物が無くなったり
あらぬデマがはびこったり
自粛警察が発生したり
他県ナンバー狩りが出現したり

未知の状況に世の中全体がパニックになっていたように思います。

そんな中、私の人生初めての無職生活が始まりました。

新型コロナウイルスで計画が白紙に。退職後の諸手続きに奮闘。

待ちに待った無職生活。

色々な場所に観光に行きたいし、連泊キャンプにもトライしてみたい。
茶店巡りして感想をまとめるのもやってみたいし、
意外と近所の居酒屋に行ったことないから制覇するのも楽しそう

などなど、色々やりたいことを考えていたんですが・・・

冒頭に書いた通り、緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出はNGに。
ウッキウキで考えていた計画たちは白紙になってしまいました。

結局、退職後の手続きを調べたり準備したり、
特に意味もなくダラダラとしているうちに、4月前半が過ぎていました。
 ※ちなみに、退職後の手続に奮闘した話は以下の記事に詳しく書いてありますので、
  ご興味のある方お読み頂ければ嬉しいです。

teto-mimu.hatenablog.com

 

ようやく”やりたいこと”に着手!

手続が無事済んだ後、「そろそろ何か始めるか!」と行動を開始。
といっても当初計画していた外出関連のものは全てNGとなったので、
他に何かないか考えた結果、最初に思いついたのがDIY。
自宅時間が長くなるので環境を良くしたいというのと、
何か自分の手で形あるものを作りたいと思ったことが理由です。
 ※DIYに取り組んだ話は下記の記事に詳しく書きましたので
  そちらもお読み頂けると嬉しいです。

teto-mimu.hatenablog.com

DIYは慣れないのと持ってる工具がしょぼいのとで大変な思いはしましたが、
久々の工作(中学校以来?)で非常に楽しかったです。

他にも、
普段作らないような料理にチャレンジしてみたり
久しぶりにがっつりゲームをやってみたり
など、思いついたことを自分の気が向いたタイミングでやっていました。

会社を辞めた”解放感”

実は思っていたよりも全然解放感を感じなかったんです。

多分会社を辞めたらやりたい!と意気込んでいたことが
新型コロナウイルスの影響で軒並みできなくなってしまい、
気持ちが不完全燃焼になったことが大きいんじゃないかと思っています。
あと仕事というストレスから解放されて空いた心のスペースに
新型コロナウイルスという新たなストレスが収まったせいで
心の負担の総量があまり変わらなかった、というのもあるかもしれません。

10年近く勤めた会社を辞めたら弾けんばかりの解放感に包まれると思ってましたが、
実際私が感じた解放感は、GWや夏休みに突入するときと同じくらいのもの。
無職生活始まって早々、拍子抜けしました。

無職生活1か月目はまずまずの滑り出し

私は当初、会社を辞めれば毎日好きなだけ自分のやりたいことができて、
かつてないほどの充実感に満たされた毎日を送れる、と考えていました。

でも4月は何が許されて、何が許されないのかがはっきりわからない時期だったので
「○○をやりたい・・・。でも自粛警察に狩られるのでは・・・・。」
と、なかなか行動に移せず、そのうち悶々と考えることが嫌になってゴロゴロしたり、
適当な時間潰し(ネットサーフィン等)をしたりして、
結局ダラダラと1日が終わることが何度もありました。

当初思い描いていた心満意足な生活(理想)と、
実際の自堕落な生活(現実)のギャップがあまりにも大きすぎて
あまり充実感を感じなかったどころか、空虚感すら感じるほどでした。

ただ一方で、
初めてDIYをしてみたり、今まで作ったことない料理を作ってみたり、久々にじっくりゲームをしてみたりといくつかはやりたいこともできたし、
思うがままに自堕落に暮らしたことで多少のメンタル的なデトックスもできたし、
好きなだけ家に引きこもれて、新型コロナの影響も最小限で済んだし、
等と、いい面もありました。

記念すべき初の無職生活は、新型コロナの影響を存分に受けたこともあって
思っていたよりもだいぶ低空飛行で始まりました。
でも逆にその分ゆっくりと心身を休めることができましたし、
まったく何もできなかったわけでもありません。
無職初心者のスタートとしては決して悪くない1か月だったなぁと思っています。